同時進行ドキュメント長田君の独立開業12

このドキュメントの最終章に至りました。
ラーメン屋を志して10年、開業へ向けて動き出して1年、長い道のりではありましたが本人はまだ30代なかば、これからのラーメン屋人生のほうがずっと長くなるはず、いよいよ人生の本番がスタートといったところです。
この最終章へのくだりは一気呵成の勢いでありました。店舗物件の情報が開示されたのが10月5日、内覧したのが7日、そして直ちに入居申し込みをして申込み順位は一番手につけました、そして他の申込者とともに選考され審査がおりたのが19日。この時点で店舗は蕎麦屋さん営業中であり明渡しは12月1日という条件となりました。店舗の造作はほとんど使える状態であったので12月20日開業とし、厨房設備をラーメン屋仕様にしたり製麺機の据え付けなどの作業にはいりました。
そんな慌ただしい準備期間を経て開業日を無事に迎える事ができました。当日には多くの花輪が贈られて晴れやかな門出が演出されていました。かづ屋から独立していった先輩店主の面々から贈っていただけたのは皆の応援する気持ちの表れです。さら嬉しかったのは、南大井の名店”麦苗”さんからの花輪でした。“麦苗”のご主人と奥様はかづ屋にかつてより度々ご来店になっており、長田の仕事ぶりもご覧になっていました。そんな御縁からこの業界の後輩に励ましをいただけたのは、私自身にとってもありがたく感謝の念が湧いてきました。
こうして独立開業が達成され晴れやかな気持ちで年の暮れを迎える事になりました。それは当人はもとより彼に連なる多くの人々も同様であったことでしょう。