下目黒日録　5月15日

　
　江戸前煮干しラーメンと名打った”きみはん”で食べてみました。
　スープはすこし濁りトロミもあります、またエグミも感じますが濃厚な味わいです。私が知る範囲で比較するならば、”永福町大勝軒”と”凪ぎの煮干し王”との中間の味といえるでしょう。
　麺は細めですがムッチリとした食感が私好みです。しかし客席からは見えませんが、釜の湯がくたびれているような茹で上がりです。中休みの直前に店に入るとこんな状況に見舞われる事があります。きれいなお湯で茹でればもっと美味しかったでしょう。残念です。
　江戸前とは寿司の世界では、江戸の前の海で採れたネタで握る意味だそうです。それではここの江戸前とは何でしょう。すこし意地悪とも思えましたが、江戸前煮干しラーメンとは東京湾で採れた煮干しで作るのかと聞いてみました。しかし返って来た答えは、この店のスープの取り方を自ら江戸前と名付けたそうです。さてどんな手法でしょうか。