下目黒日録　5月1日

　　門前仲町はちょっとしたグルメゾーンのようです。なかでもラーメンは美味しいと評判のお店が何軒かあります。小室店長が開業地の候補として挙げていたこともあり、すこし探ってみました。
　以前にこの辺りで最も評価の高い”こうかいぼう”でいただいた事があります。そこではラーメンは評判どおりの美味しさですがさらに関心したのはサービスを担当されていた、たぶん奥様であろう女性の方の手際よさでした。キビキビとしていて抜かりなく嫌みなく。おそらくラーメン屋さんのサービス担当とすれば業界屈指といえるでしょう。
　そんな過去をたぐりながら本日の行き先を考えてみました。
　随分と古くから有名な”谷やんラーメン”などに強くもひかれました。私の修行時代からラーメン特集のメディアでは常連的な存在です。
　しかし本日選んだのは、目黒と似た町の環境にあってかづ屋と同じフィールドで存在感を発揮している、”支那そば晴弘”です。
　店の作りは開放感があり居心地が良く出来ています。入り口で迎えてくれた店の奥様らしき女性も愛想よく、気持ちよく着座できました。
　頂いた支那そばは丁寧に採ったスープは旨味がしっかりとあり、醤油の角や素材の獣っぽさも無く美味しくいただけます。予想より油はしっかりと浮いていますがそれによって重たくなることもありません。
　麺はすこし縮れのある細麺でした。固さをかなり残した茹であげですが弾力はありません。ポソポソとまではありませんが加水は高いとはいえません。この感じあえて似ている物を探せば、インスタントラーメンのノンフライ麺の様です。私の好みから言えば外れますが充分に美味しい部類でしょう。
　こうして門前仲町のラーメン二軒目ですがレベルの高さがかんじられます。再訪が楽しみな街のようです。