下目黒日録　12月2日

　
　自分には咀嚼できない味わいに出くわす事もあります。
　タンメンで勝負に出てきたお店が近所に開店しました。正確にはリニューアルオープンなのでしょうか。経営者は以前と同じであるようです。
　目黒名物と銘打ち「納豆味噌タンメン」なるメニューが目を惹きます。正直な処あまり食指が動かせられる取り合わせとは思いませんが、ブログのネタ拾いとも思い注文してみました。
　個々の素材は好む物ですが、これを一緒にすれば美味しくなるかは想像の域を越える処です。しかし30年以上前、渋谷の「壁の穴」で初めて「納豆スパゲッティ」を食べ、常識外の美味しさに驚いた記憶があります。それを考えれば臆する事もないでしょう。
　味付けは全体に濃く、塩分も辛みも油分もしっかりと付いています。納豆は粘りよりもトロミの感触です。麺はムッチリとした平打ちで食感が好みです。
　このように個々の感想ははっきりしていますが、果たして全体をどう評価すべきか迷います。はっきり述べればよくわからないのが正直な処です。もしかして数日後またこの味を食べたくなったならば美味しかったとなるのでしょうか。