下目黒日録　10月9日

　肩の痛みは治まるどころか日増しに強くなってきました。時には腕の痺れで充分
睡眠が摂れない日もあります。さすがにこれではまずいと思い本日病院に行ってまいりました。
　診察の結果は俗に五十肩と呼ばれる症状だそうです。やはり加齢による肉体の衰えと、日々の仕事による負担がこんな状態を招いたようです。老いは抗う事の出来ない現実であると自覚せねばならないでしょう。
　そうであれば生活の中で肩への負担を減らし治癒するように努力せねばなりません。そこでもっとも負担が架かっていると考えられる、麺の湯きりのフォームを改良することにしました。
　今まで仕事の動作のなかでは肩の痛みが無かったのですが、これが一番の原因のようです。若い時から腕力に依存した大胆な動作で湯きりを行っていましたが、すこしばかりコンパクトな動きでまとめようと思います。さらに注文から提供迄、いかに早くを心掛けていましたが、これからは体に負担がかからない程度にします。
　　
　夜の営業時間に日系ブラジル人の客様がいらっしゃいました。
　３名のお連れで、お一人は２世のご婦人、あとの２名は4世だそうです。ご婦人は全く日本人と変わらぬ外見ですが言葉は片言です。4世のカップルは混血しており外見はほとんど白人で日本語は全く通じません。
　すこしお話しをうかがった処、ブラジルの経済新聞にかづ屋が紹介されていたそうです。何でもミシェランの会長がかづ屋に来店し感想を新聞に寄稿されたようです。俄には信じがたい処です。しかし、いかにもツーリストといった外国人のお客様はけっこういらっしゃいます。またアメリカの旅行雑誌にも紹介記事があるそうです。あながち可能性はないとはいえません。