上海博物館　中国絵画の至宝@東京国立博物館

　時間が取れれば行く事が多くなりました、いまやホームグランドになりつつある東京国立博物館です。
　その本館の横にリニューアルオープンした東洋館があります。かなり大きな建物ですが広大な敷地なので安定感のある収まりです。その4階にて特別展上海博物館中国絵画の至宝を観てまいりました。これを目指して来館したわけではありませんが、常設の入館料で観られるとあるので、逃す手はないかと思いました。
　中国絵画とはあまり馴染みはありませんが、これが至宝であるのは充分納得できます。精神性に重きを置いた作品世界に憧れさえ懐きます。
　今回は北宋から始まり清朝まで、各々の時代における特長的な作品が並べられました。順をおって鑑賞すればおのずと中国絵画の流れを掴める次第です。
　

石湖清勝図鑑　文徴明　　明時代
　蘇州の郊外の湖が描かれてあります。作者は北京の官界を辞した知識人であり、この時代の文人画代表するとありました。
静謐でありながら親しみ易い美しさに、心が洗われます.

　花卉図冊　惲寿平筆　　清時代
西洋画とは異なるリアリズムが新鮮に感じます。
わずかな空気の流れにも揺らめいてしまうような花びらです。
色も綺麗ですが質感が心地良いですね。