下目黒日録　7月9日

　仕事を見て習う事も大切ですが、習って欲しいと常日頃思っているのが言葉使いです。
　言葉を操る事の難しさまた自分の力量などを考えていたら、お手本となるには気後れします。しかし取り合えずこの場の最年長者であるからには自分の役回りかと考えます。
　言葉を習うのは書物から多くが学べますが、日頃その習慣がなければ日常の生活の中で耳に入ってくる言葉が身についていきます。世間で正しい日本語ばかりが使われているのならば問題はありません。しかし往々にして間違った用法の言葉がまかり通っています。そしてとかく身に付きやすいのはその正しくない言葉使いかもしれません。
　言葉は他者と意思を交換することに使われますが、さらには自己の内部で思考を巡らせる際に大切な役割を果たします。より深く考え、より広く可能性を見いだそうとするならば、多くの言葉に導かれる必要があります。人間的成長には言葉は欠かせないと思います。
　従業員に言葉使いをもっと意識して欲しい処です。そして私の使う言葉との違いを考えてもらいたいと思います。