下目黒日録　5月19日

インドの恵み 大崎店ビリヤニ　大崎は未来都市の様相があります。
　スクーターで通りすがるだけならば閑散として大きな建物ばかりが目立つ街並みです。五反田店を開業して以来この方角へ来る事も多くなりました。それでも何か目的をもって入り込む事はなくその表側だけを通過しておりました。
　しかし先日の鎌倉行きの際、湘南新宿ラインを使用し駅の構内を歩いてみました。そこで発見したのは大きな建物を繋ぐ陸橋と、それぞれのビルの中にある街並みでした。飲食店をはじめ大型のスーパーマーケットが取り揃い、多くの人の流れが出来ていました。調べてみると駐車場や駐輪場も各所に配置されており使い勝手がよさそうです。さらに樹木も適度に植えられたり、目黒川の河畔には散歩道もあり、空間のゆとりもあります。これは日々おとずれてもよさそうな所かなと思い始めた処です。
　そんな街の飲食店ですが、ビルの中のテナントとなれば個人店は入り込み難く、すこし味気ない感はあります。
　そうとはいえどこか日本人的なセンスを感じさせる店名の「インドの恵み」で昼食をとりました。頂いたのは「ビリヤニ」、インドの炊き込みご飯です。カレーライスを混ぜ込んで皿に盛った感があります。これを食べながら思い出したのは、大阪は千日前の「自由軒」のカレーライスです。ライスとルウがあらかじめ混ぜ込まれた名物カレーはかつて作家織田作之助が愛したとされる逸品でした。
　そんな懐かし味わいと比べかなりスパイスの複雑な風味が実にインドを感じさせてくれる一皿といえます。