支那ソバ　すずき

　夕方、鈴木君よりSOSがありました。
　開店を明日に控えているのにワンタンの皮が思い通りに完成しないようです。
　目黒店の製麺に精通したスタッフと長い間電話で話していました。さらに品川麺機の社長にも相談したようです。それでも原因はつかめないようです。それならば私が行って直接診てみないといけません。夕方のラッシュが終わるころを見計らい車を走らせることにしました。
　ワンタンの皮作りは製麺作業の中で一番苦労するところです。なぜならば、かづ屋仕様の皮をつくるにはどんな製麺機にしてもその能力以上の機能を要求されるからです。今使っている品川麺機が多加水に対応できる為、色々と工夫を重ねることでなんとか出来上がっています。たぶんこのような皮を作っている所は製麺屋にしろ自家製にしろは無いと思います。、同じ技術を共有する林君と中島君はさらに向上しているかもしれませんが基本は変わらないはずです。
　直接に製造工程を診せてもらった処、ほぼ間違いなく作っていました。若干私が手を加える処はありますが、非常に細かいところです。不具合をたちどころに改善する方法は見当たりませんが、いくつかアイデアは提示できました。目黒の製麺機と比べて個体差もあるかもしれません、使い込むうちに思い通りになるかもしれません。
　結局、根本的には解決に至りませんでしたが、完成品となったあとの手作業による補修方法などを伝授しておきました。これでなんとかスタートはきれると思います。後は毎日の作業の中で改善していくしかありません。私もまた来る事になるでしょう。