S君の独立

　内装業者の選定が暗礁に乗り上がってしまった様です。S君が当たりを付けている所は、不動産屋さんと厨房機器メーカーです。両者共に心当たりは数件あるそうですが確証は得られません。
　そこで思い付いたのが、かづ屋目黒店の移転の際任せた業者です。この業者は今まで五反田店を含めて小さな仕事も依頼した事があります。利点は基本的に大工の技能を持っているので、現場管理の仕事の傍ら自分も作業が出来る所です。さらには塗装やボード張りなども専門業者に発注せづとも出来る仕事がいくつもあるところです。この様に外部に発注しないところで工事費が押さえられます。
　以前から考えていたのですが小規模店舗の工事の場合、現場管理者が現場監督に専従すると工事費が無駄にかさんでいるようです。この規模では本来現場管理者の費用は出ないし、それだけの仕事も無いと思います。しかし見積りには現場管理の費用は何らかの形で計上されてきています。まともに計上していけば工事の規模が小さく成れば成る程現場管理の費用の割合は上がる事になります。
　そこで期待されるのは今の目黒店と同程度の品質と坪単価であれば、最初の業者の半額以下で工事が行われる事です。
　しかし結構な話だけではなく注意すべき点は幾つかあります。ここでは列挙しませんが私が納得してない事もあります。その当たりは業者も反省しており、汚名返上のチャンスと考えているようです。S君には注意点をしっかり押さるように促しております。
　来週に入ると早速現地打ち合わせを行い見積りを提出させる予定です。