下目黒日録　１２月１８日

　白髪ネギって本当においしいですか。
先ほど仕事を終えなにげにテレビをみていたら「２０１２年ラーメン新人王」などと銘打った企画が流れていました。見るとはなしに眺めていて気になったのはラーメンのビジュアルです。新しい店の若い店主達は見た目も大切にしているようでどれも食欲をそそられます。その中で白髪ネギをこんもりと盛り付けているラーメンがいくつも現れました。流行でもないでしょうが、見栄えを良くしようとすると飛びつきやすい手法なのかもしれません。
　しかし問題は味わいですが白髪ネギは美味しくないと私は思います。なぜなら白髪ネギは繊維に沿って包丁を入れてあるので繊維は切断されず長いままです。それをそのまま食べるならばネギの強い繊維が口の中でいつまでも残ります。歯でネギの繊維を断ち切るにはかなり強く噛みしめる必要があります。本来主役の麺の歯ごたえを邪魔する存在になっているかと思います。
　ネギをラーメンに入れて美味しくいただこうとするなれば、繊維をよく切れる包丁で微細に切断して薬味として使うのが一番かと思っております。