下目黒日録　7月1日

　
　60年安保の記憶はまだ幼かった私にはほとんどありません。過去を調べてみればその運動の盛り上がりに驚かされます。
　国会の周囲を埋め尽くす群衆は主催者側発表で30万人、警察の発表で13万人、双方に随分と開きがありますがそれでもすごい数です。
　それ以外にも国内あらゆる場所にも、様々な形で展開され国民運動のような盛り上がりされます。国民の意識とすれば、反安保でなければその人の良識までも疑われかねない風潮もあったようです。
　こんな状況下において当時の岸政権は、日米安保条約を改訂し現在に至る同盟関係を確固にしたようです。今の集団的自衛権に対する風当たりと比較すれば隔世の感があります。街頭活動によって国政を動かそうとす風潮ではないようです。国民も成長しているのでしょう。