下目黒日録　7月4日

　仕事にとって大切なのはその組み立てである事は先日述べました。仕事の組み立ては漠然と仕事をこなしているだけでは上手くはならないでしょう。自ら考える事は言うまでもないですが、なにより人の仕事をよく見る事が大事でしょう。
　よく見るとは簡単な事の様ですが、けっこう出来ない人は多いようです。見て覚えればわざわざ指導されたり注意されることもありません。そうでありながら注意されるのが嫌な者ほど見ていない傾向があるようです。　
　仕事が熟練するには繰返して経験を積み重ねなくてはいけない事もあります。しかし見て真似をすればたちどころに習得する事もあります。
　昔よりの言葉で、仕事を始めた段階を「見習い」と称します。見て習うとは昔から多くの人達からの経験から導き出された真理なんでしょう。この方法はけっして間違った道ではないので自信をもって見習ってもらいたいです。