下目黒日録　1月5日

　先日の「一風堂ドラゴンに挑む」の後半は一風堂以外の上海における日本からの進出企業をレポートしています。
　その中でマグロ料理を中国に広めるべく情熱を燃やしている日本人が紹介されていました。この話はすこし心配な内容です。限られた海洋資源であるマグロが巨大な中国市場に流れ込むと当然品薄になります。それは市場価格の高騰や資源の枯渇の恐れに繋がり、私達の口に入りずらくなると思います。
　日本人としてのエゴを承知で言いますが、中国人にはあまり知られたくない美味しさです。
　ひとつ心せねばならぬ中国人の特製は局所に殺到するところです。何か儲かるとか、これは危ないとか、これが悪いとか、評判が広まっていけば同じ方向に殺到して行きます。美味しい物もこの例外ではありません。
　たぶんやがてはマグロの美味しさを知れ渡り、多くが中国人の口に入ようにはなると思いますが。程ほどにしていただきたい。そしてこのビジネスにあまり情熱を燃やさないで欲しいですね。