下目黒日録12月3日

　麺屋はやしまるの林君より御歳暮が届きました。いつもながら律儀な事と思います。
　そんなところに従業員の岡本君から昨日食べに行ってきた報告を受けました。何を食べたか問えばタンメンだそうです。また新しいメニューの登場です。そこで気になる所は野菜の加熱、わざわざフライパンにて煽っていれば他のオーダーとの絡みが悪いはずです。
　聞けば野菜は茹でているそうです。基本的な中華料理の技法より大きく離れます。本来野菜は中華鍋にて強火で煽ってやり、高温となったところで清湯スープを加え、その際脂分が液体と乳化し旨味がまわっていきます。
　その工程をふまず完成させうるとなると、スープ自体にかなりの工夫がいると思われます。
　これは興味がひかれるところです。近いうちにお邪魔せねばなりません。
　麺屋百式のご主人もそうですが、この林君も色々と仕掛けてきます。しかもいままでの手法に囚われず、自由な発想で新しいメニューを加えてきます。彼らの仕事を見るにつけ、この中華料理から派生したラーメンがすでにそこから独立した領域に入っていることを感じます。