憧憬のブルターニュ展

ブルターニュ地方がテーマの企画展です。自然が豊かでフランス国内にあって異郷ともいえる歴史と風物をもつ土地は多くの画家を引き付けてきました。
今回は国内の作品中心の展覧会ですがお目当てのゴーギャンの作品はパリのオルセーからの出品です。
タヒチ以前のゴーギャンを観たい、そんなところが足を運んだ動機です。しかし図録の表紙にもなっていた目玉作品は1894年の制作とあり、第一次タヒチ滞在の後にブルターニュへ再訪したものだそうです。そしてこれをよく観るとポリネシアンがこの地の民族衣装を着ているようです。タヒチ以前の同様な作品もありましたが、あきらかに人物の描かれ方が違っています。これはこれで実に面白いと感じました。