ブリューゲル

店内のメッセージボードにコローの風景画を飾っていましたが先月からブリューゲルの「農民の婚礼」と「穀物の収穫」 に交換しました。
さてラーメン屋の店内にいかがかと思ってもいましたが以外と馴染んでいます。穀物の収穫と庶民の饗宴のテーマが飲食店と相通ずるといったところでしょうか。
かつて移転前の店舗の造作の折に、このブリューゲルの農民の婚礼をラーメンのある食卓風景にパロった壁画にして外装にできないかと友人の画家に持ちかけました。さすがにそれはハードルが高いと難色をしめしたので、それでは俵屋宗達の龍にとなりあの外装になりました。
新しい絵はどちらも横長な大きいサイズですが、店内のメッセージボードは縦なのでどちらも真ん中で分割して飾りましたが、それぞれで絵としてまとまりがついて観えます。さらに合わせてA2サイズとなるので本物まではいかないまでもけっこうな大きさです。多くの人にとってこの実物に接る機会はまれなことです。画集などで観るにしてもこのサイズではありません。私もこうして飾ってみれば色々気付くところがあります。細部をみてみれば描き込みがキッチリしていたり色遣いも鮮明です。
お客様のでは反応では子供さんが絵に見入っているのがうかがえます。もしかして絵の中にメルヘンを感じ取っているのかもしれません。